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アサートン高原 (アサートンテーブルランド)
アサートン高原は、世界自然遺産に登録されていて、火山湖や滝、国立公園や、熱帯雨林、肥沃な大地では大規模な農場経営が行われています。夜には肉眼で天野川を見ることができるほど空気の澄んだところです。アサートン高原は、オーストラリア、クイーンズランド州の北東部にあります。国際空港のあるケアンズから車で90分、90キロほど南西に入るとアサートン高原の中心地です。
アサートン高原の魅力の一つは、多様な地質とその景観にあります。400万年まえから1万年前までのあいだにアサートン高原付近では、一連の火山噴火が発生しました。最古の噴火は広範な玄武岩の流れを生み出し、大きく穏やかに傾斜した「盾火山」を作り出しました。これらの流れは、以前に存在していたであろう風景の代わりに、比較的平坦な土地を生成し、既存の谷を満たしていきました。約100万年前、噴火様式が変わり、ヤンガバラの町近くのセブンシスターズに見られるような多数の小さな円錐形の丘を作りました。マグマの上昇が地下水と相互作用し、激しい噴火が発生した際にできたのは、イーチャム湖やバリーン湖などの火山湖です。ラーベンスホーの町に行く途中にあるマウントヒッパミン(通称クレーター)では、溶岩が流れた様から周囲の川や滝が形成された様子まで知ることができます。
このため熱帯地方にあるアサートン高原は、大部分は世界遺産である熱帯雨林に囲まれていますが、海抜400-1000メートルの高原地帯のため、町によって全く違う気候・風景・特産物を楽しむことができます。400+メートルのマリーバ一帯では、1年のうち300日が晴天と言われており、暖かくケアンズと異なり乾燥しています。この付近ではマンゴーやパイナップル、バナナなどトロピカルフルーツやコーヒー、シトラス、サトウキビなどの栽培が盛んです。そこから車で30分ほどの700+メートルのアサートン一帯では、雨季と乾季に分かれており、ピーナッツやイモ類、いちご、アボカド、酪農が盛んで、そこからさらに30分ほどの町ラーベンスホーはクイーンズランド州で最も標高の高い町900+メートルとして、冬(7-8月)には霜が降りることもあるほどで気温も低く、ここより奥では、何千頭という単位での放牧が行われています。
アサートンの町
とその周辺:
面積6万5千平方キロメートル、人口約4万5千人、人口は主にマリーバ、アサートンの町に集中しています。そのほかの小さな町は、キュランダ、
ウォーカミン、トルガ、
ユンガブッラ、マランダ、ハーバートン、ラーベンスホー、ミラミラ、マウントガーネット
チラゴー、ディンビュラ、キライ、ティナルー、です。
歴史:
アサートン高原地域には、先住民族が占領された長い歴史があります。伝統的なアボリジニの土地利用と文化の諸相は、最初の接触機関から現在まで詳細が記録されています。地域と関係のあるアボリジニの人々は、19世紀末から20世紀初頭のヨーロッパによる占領後の土地から強制退去が長期間に及んだにもかかわらず、その文化を維持しようと努力し続けています。
1875年にヨーロッパのマリガン氏によって探索され、1877年には、町の名前にもなっているアサートン氏が定住を開始、1880年にハーバートンで初めて錫鉱床が発見され鉱業が開始されました。19世紀後半に、このハーバートンはオーストラリアで最も裕福な錫採掘場となり17件のパブ、2つの地元新聞、醸造所がありました。現在、ハーバートンにはこれらの歴史を細かく再現し説明をしている、
ハーバートン歴史村(ヒストリカルビレッジ)
があります。
その後、道路や建物の建設が始まり、木材の伐採が盛んになり、1882
S
年の豪雨がもたらした災害を引き金とし、物資輸送ルートの開拓のためこののち、鉄道の建設が開始されます。ここで1886年に工事が開始され、1891年に開通した有名なキュランダ鉄道は、湿地帯、起伏の多さ、密林、熱帯性気候などの悪条件の中で、測量、最低限のツールと素手による工事、原住民の反対など、多くの人たちの犠牲と功績の賜物なのです。
アサートンの町が開発される前に、本格的なチャイナタウンが生まれました。中国人は北クイーンズランドで農業の先駆者とみなされました。それもそのはず中国人は作物生産量の8割を生み出し、井戸を掘り、料理人、薬草・漢方医、医者、商人など重要な役割を果たしていきました。1909年までにはアサートン高原で一番の中国人人口、約1100人をもたらし、家屋の様式まで向上させ、アサートンの基礎を築いた中国人の活躍の様子は今日、アサートンの
チャイニーズテンプル
において記録が公開されています
。
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